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なんてことのない当たり前の毎日は、時になんの前触れもなく崩れ落ちる。明日は我が身だと、読んでいて恐怖を感じるほどに哀しい物語でした。主人公には、まだ「希望」が残っていたのが不幸中の幸いでしたが、彼女がこの先背負っていく哀しみを思うと胸が締め付けられます。 今ある「当たり前」は決して当たり前ではなく、儚い「幸せ」であるという自覚をもって日々を過ごしていかなくてはな、と思わせてくれます。 杏さんの紡ぐ言葉はどれもとても美しくて、胸に迫るものがありました。 素敵な物語をありがとうございました!