でも、私は、.......................................



──────志麻が好きだから。



この気持ちは消せないから。



だから、志麻には言わないけど。



(好きでいさせて...............ね?)



そう、心の中で呟いた直後。



「あ、そういえば、世莉」



急に私の名前を呼ぶ、
志麻に、ドキリと心臓が跳ねた。



「なっ、なに?」



急に名前を呼ばれたから、
驚きながら返事をすると。



「世莉、たぶん、
これに頭ぶつけたっぽい」



そう言って手渡されたのは.....................



「..................っ、カメラ?」



間違いなく〝カメラ〟そのもので。