私と志麻の、小さいときから。
なんなら、
お姉ちゃんが生きてるときまでのもの。
どうして、
こんなものがあるか分からなくって。
〝なんで?〟
そう口にする前に.....................
「紗良さんが、世莉のために残してたもの」
まるで、
お姉ちゃんからの遺言のように言う志麻。
お姉ちゃんが亡くなったとき。
カメラは、
誰も使わないから貰ったけど。
結局、現像する気にもなれなくって。
押し入れの上の端に押し込んでいたのに。
まさか、
志麻が知ってるなんて思わなくって。
驚いていると...........................