「ん。着いた」
私がボヤボヤしている間に。
志麻は、
〝どこか〟に着いたらしい。
志麻の声に気づいた私は、
目の前を見ると.....................
「..................写真館?」
目の前にはこれまた古い写真館。
〝なぜこんなところに?〟
そう思って首を傾げていると。
「ここ、紗良さんのバイト先」
そう、丁寧に紡いだ志麻。
バイト先を知るほど、
仲良くなっていた2人の関係。
(知りたく............なかったな、)
そう思って肩を落としていると。
「隣のスタジオは、兄貴な」
隣にある大きな建物を指差しながら言う志麻。