「うん。それが俺の力」
私が推測で言った言葉に、
否定もせず答えてくれた矢田くん。
与田くんが、
嘘を付くようなタイプとも思えなくて。
ハッとして、まさか!と思って...............
「............っ、じゃあ、私に熱があったから、
与田くんは、助けてくれた、ってこと?」
そう尋ねると。
「うん。まぁ、そういうこと」
やっぱり、否定してこない与田くん。
それが事実なんだと思っていると...............
「............でも、気持ち悪いでしょ?こんな力」
肩を落として、
明らかに私に聞いてくる与田くん。