──────与田くんが倒れてから1時間。



「............、あれ、俺、」



まだ熱が少し高そうな気もするけど。



驚いたような顔をして、
こちらを見ている与田くん。



そんな与田くんに.....................



「よ、与田くん!大丈夫?」



そう声をかけると。



「ごめん、木野さん」



なんのことだかサッパリ。



突然、謝ってくる与田くん。



与田くんの、
行動の意味が分からなくて...............



「与田くん。なんのこと?」



そう問いかけると。



「......えっ、俺のこと気づいたんじゃなの?」



拍子抜けのようなトーンで、
問いかけてくる与田くん。