「ど、して............っ?」



お母さんも気づかなかったから。



私はバレずに学校に来たのに。



〝どうしてだろう?〟
そう思ったら、自然に言葉が出てて。



「.........あ、いや、なんとなく?」



誤魔化すように言葉を出した与田くんだけど。



なんだかうろたえてる様子で。



「ごめん!木野さん。俺もう、行くわ!」



うろたえていたのを誤魔化すように。



与田くんは、
〝どこか〟へと走って行ってしまった.........



ただ、与田くんに指摘された直後。



5時間目の授業は、
朝から体がだるかったのが.....................



──────嘘みたいに治っていた。