「..................、す、い?」
シャワーを止めることすら忘れて。
確かめるように、問いかけるように。
ゆっくり、スイの名前を呼んだ。
すると.....................
『うん。俺。やっとあおいと話せた』
今度は、さっきまでよりも、
うんと、ハッキリ聞こえたスイの声。
私の傍にいた時と変わらないスイの声。
スイの............暖かくて優しい声。
「............っ、スイ、どこにいるの!?」
声のする方なんてなくて、
あたり一面からする感じだから分からなくて。
キョロキョロと見渡しながら探していると。