そっと、私を湯船の方に引き入れた。



「..................っ、スイ、嫌だ!
もう、絶対離れたくない!ずっと、いてよ、」



スイが帰らぬ人になってから、
私の心は、曇っていたから。



『ごめん、それは、
何があっても、出来ないんだ。ルールだから』



これが、〝最初で最後〟



そう思うと悲しくて........................



「........................っ、ぅ、」



半年ぶりに、ポロリと。



涙が頬を伝った。



そして、その瞬間..............................



『あおい、泣けんじゃん。
俺は、いつまでも見守ってるから』



その言葉を最後に、
──────スイは消えてしまった。



声も聞こえなくなったけど、
私には、スイが見守ってくれてるって分かる。



だから、もう、
──────泣けるよ、スイ。





fin.