触れられないのに.....................



触れるような手つきで、
優しく、私の頭をポンッとすると。



『水で、手は洗えるけど、
抱きしめられないだろ?隙間から落ちるから』



そう、簡潔に、
分かりやすく説明してくれたスイ。



でも、その顔はなんだか切なくて............



「..................絶対に、無理なの?」



嘘だって思いたくて、問いかけてみた。



だけど..............................



『どうあがいても、〝絶対に無理〟
俺だって、あおいに触れたいけど、』



〝絶対に無理〟



そこを協調して言うスイは、
まるで、最初から分かってたような口ぶり。