──────ポチャンッと。



水が弾けるような音が聞こえて。



『あー、残念。触れられないんだ、』



分かっていたような言葉を落とすスイ。



「............っ、ど、して?」



私は分からなくって、そう尋ねると。



『俺、スイだけど。今は水だから』

「............、み、ず?」



スイから告げられたのは、
スイは、〝水〟という事実。



頭では分かるような気がしても、
正直、ちゃんと分からなくて...............



「.........ごめん、スイ。よく分かんない、」



素直にそう口にすると。



『ふっ、あおいは相変わらずだな』



昔と変わらない笑顔で微笑むスイの顔。