美術館を作った翌日、またニンフたちに呼び出されました。
今度はなんでしょう?
「幻獣や精霊、妖精たちの像を造ってほしい?」
『はい。ニンフたちが言い出しまして……』
「いや、まあ、構わないのですが……どうやって?」
『契約者様、創造魔法でなんとかなりませんか? 素材は錆びたりしないようにミスリルやオリハルコンがいいです』
「一応、それらってヒト族の間ではかなり高級品らしいですよ? この里では無制限に手に入りますし、僕としてもなじみ深いので作りやすいですが……」
『では、お願いいたします。手始めに私の像から』
「はい。どのような像がいいでしょう?」
『ポーズをとりますのでその通りに。ぐるっと一回りしてもらえれば全体像もわかると思います』
「わかりました。素材は?」
『幻獣様と五大聖霊様はオリハルコンで。私たち精霊や妖精はミスリルでお願いします』
「いいでしょう。それでは始めましょうか」
ニンフがポーズをとったので僕はそこを中心に一回りしてイメージを固めました。
そして、創造魔法で像を造ってみたのですが……。
『なにかが違いますね』
「違いますよね」
『もう一回お願いできますか?』
「そうしてみましょうか」
そのあとも何回か試してみましたがうまくいかず、満足できる品ができたのは12回目。
これ、意外と大変なのでは?
『思ったよりも大変なんですね、創造魔法の像造りって』
「僕のイメージ通りのものしかできませんからね」
『次はエアリアルの像で試してみましょう』
「……これ、どれだけ繰り返すんですか?」
『たくさんですよ?』
「音楽堂と同じ目にあいそうな……」
エアリアルの像は8回目で完成。
その場にいたということでウィンディの像も造りましたがこちらは5回です。
少しずつ腕は上がって行っている?
『さて、今日は草原エリアにいる皆さんの像を造りに行きましょう』
「かなりいますよね?」
『いいじゃないですか。練習にもなりますし』
ニンフとエアリアル、ウィンディ、保護者のリンと一緒に草原エリアへ。
そこではたくさんの幻獣などが思い思いに過ごしていました。
『さて、どのような像を造りましょう?』
『ペガサス様は飛んでいる姿がほしいですね』
『ユニコーン様は走っている姿と休んでいる姿でしょうか?』
「……そんなに作るんですか?」
『美術館は広いですから』
『展示スペースもたくさんありますよ』
「既に先が思いやられる……」
とりあえずはペガサスということで休んでいたシエロとシエルに声をかけ、シエロに飛んでもらい、下からのイメージとシエルに乗って横や上からのイメージを焼き付けます。
その結果、シエロの像は4回ほどで完成しました。
シエロとしては3回目ので十分だと判断したのですが、ニンフたちが満足しなかったんですよね……。
シエロも疲れた顔をしていましたし、かなり面倒な依頼なのでしょう。
できあがった像は誇らしげに見ていましたが。
次はユニコーンということでチャージランスに来てもらい、まずは寝そべっている姿の像から造ります。
こちらは3回目で合格点をいただき、チャージランスも面白そうに見ていましたね。
次は走っている姿を像にしたいそうなのですが、これは僕でも難しい。
なので、チャージランスにぐるぐる回りながら走ってもらい、イメージを固めました。
今回も3回目で成功、出来映えも上々だそうですよ、ニンフとエアリアル基準で。
そのあとも草原を生息地にしている幻獣などを次々と像にしていき1日目は終了。
草原の幻獣などは1日で回りきれなかったために2日目も草原エリアを回ることになりました。
2日目もいろいろな像を造って歩きましたが……草原エリアってこんなに住民が増えていたんですね。
そうしながら歩いているとローズマリーの花畑へと着きました。
そこにはディーヴァとミンストレルの姿も。
「おや、3人一緒でしたか」
「ああ、シント様。今日も像造りですよね。お疲れ様です」
「お疲れ様です!」
『お疲れ様~』
「像造りの精度もかなり上がってきたので楽にはなってきたんですけどね……どうにも数が多くって……」
「……幻獣様方もかなりいらっしゃいますので」
『うーん、アルラウネの像だけを造りに来たんだけど……一緒にディーヴァとミンストレルの像も造っちゃおう!』
「えぇ!?」
「いいの!?」
『ふたりも精霊だし問題なし! ふたりともアルラウネの周りに座って』
「ええと、こうでしょうか」
「こう?」
『契約者様、3人まとめて像に!』
「はいはい。もうどうにでもしますよ」
僕はこうして3人の像も造りました。
出来映えも1回で合格が出たのでよかったです。
その像を見てディーヴァは恥ずかしがっていましたが……。
とりあえず草原エリアの幻獣などは2日間ですべて像にすることができた模様。
リンからの強い言葉で1日休みを取り、そのあとは3日に1日休みを取りながら、森、湖、海、山、岩山などすべてのエリアにいる幻獣や精霊、妖精の像を造って回りました。
ニンフたちはこの大量の像を美術館のどこに飾ろうとしているのでしょうか……?
今度はなんでしょう?
「幻獣や精霊、妖精たちの像を造ってほしい?」
『はい。ニンフたちが言い出しまして……』
「いや、まあ、構わないのですが……どうやって?」
『契約者様、創造魔法でなんとかなりませんか? 素材は錆びたりしないようにミスリルやオリハルコンがいいです』
「一応、それらってヒト族の間ではかなり高級品らしいですよ? この里では無制限に手に入りますし、僕としてもなじみ深いので作りやすいですが……」
『では、お願いいたします。手始めに私の像から』
「はい。どのような像がいいでしょう?」
『ポーズをとりますのでその通りに。ぐるっと一回りしてもらえれば全体像もわかると思います』
「わかりました。素材は?」
『幻獣様と五大聖霊様はオリハルコンで。私たち精霊や妖精はミスリルでお願いします』
「いいでしょう。それでは始めましょうか」
ニンフがポーズをとったので僕はそこを中心に一回りしてイメージを固めました。
そして、創造魔法で像を造ってみたのですが……。
『なにかが違いますね』
「違いますよね」
『もう一回お願いできますか?』
「そうしてみましょうか」
そのあとも何回か試してみましたがうまくいかず、満足できる品ができたのは12回目。
これ、意外と大変なのでは?
『思ったよりも大変なんですね、創造魔法の像造りって』
「僕のイメージ通りのものしかできませんからね」
『次はエアリアルの像で試してみましょう』
「……これ、どれだけ繰り返すんですか?」
『たくさんですよ?』
「音楽堂と同じ目にあいそうな……」
エアリアルの像は8回目で完成。
その場にいたということでウィンディの像も造りましたがこちらは5回です。
少しずつ腕は上がって行っている?
『さて、今日は草原エリアにいる皆さんの像を造りに行きましょう』
「かなりいますよね?」
『いいじゃないですか。練習にもなりますし』
ニンフとエアリアル、ウィンディ、保護者のリンと一緒に草原エリアへ。
そこではたくさんの幻獣などが思い思いに過ごしていました。
『さて、どのような像を造りましょう?』
『ペガサス様は飛んでいる姿がほしいですね』
『ユニコーン様は走っている姿と休んでいる姿でしょうか?』
「……そんなに作るんですか?」
『美術館は広いですから』
『展示スペースもたくさんありますよ』
「既に先が思いやられる……」
とりあえずはペガサスということで休んでいたシエロとシエルに声をかけ、シエロに飛んでもらい、下からのイメージとシエルに乗って横や上からのイメージを焼き付けます。
その結果、シエロの像は4回ほどで完成しました。
シエロとしては3回目ので十分だと判断したのですが、ニンフたちが満足しなかったんですよね……。
シエロも疲れた顔をしていましたし、かなり面倒な依頼なのでしょう。
できあがった像は誇らしげに見ていましたが。
次はユニコーンということでチャージランスに来てもらい、まずは寝そべっている姿の像から造ります。
こちらは3回目で合格点をいただき、チャージランスも面白そうに見ていましたね。
次は走っている姿を像にしたいそうなのですが、これは僕でも難しい。
なので、チャージランスにぐるぐる回りながら走ってもらい、イメージを固めました。
今回も3回目で成功、出来映えも上々だそうですよ、ニンフとエアリアル基準で。
そのあとも草原を生息地にしている幻獣などを次々と像にしていき1日目は終了。
草原の幻獣などは1日で回りきれなかったために2日目も草原エリアを回ることになりました。
2日目もいろいろな像を造って歩きましたが……草原エリアってこんなに住民が増えていたんですね。
そうしながら歩いているとローズマリーの花畑へと着きました。
そこにはディーヴァとミンストレルの姿も。
「おや、3人一緒でしたか」
「ああ、シント様。今日も像造りですよね。お疲れ様です」
「お疲れ様です!」
『お疲れ様~』
「像造りの精度もかなり上がってきたので楽にはなってきたんですけどね……どうにも数が多くって……」
「……幻獣様方もかなりいらっしゃいますので」
『うーん、アルラウネの像だけを造りに来たんだけど……一緒にディーヴァとミンストレルの像も造っちゃおう!』
「えぇ!?」
「いいの!?」
『ふたりも精霊だし問題なし! ふたりともアルラウネの周りに座って』
「ええと、こうでしょうか」
「こう?」
『契約者様、3人まとめて像に!』
「はいはい。もうどうにでもしますよ」
僕はこうして3人の像も造りました。
出来映えも1回で合格が出たのでよかったです。
その像を見てディーヴァは恥ずかしがっていましたが……。
とりあえず草原エリアの幻獣などは2日間ですべて像にすることができた模様。
リンからの強い言葉で1日休みを取り、そのあとは3日に1日休みを取りながら、森、湖、海、山、岩山などすべてのエリアにいる幻獣や精霊、妖精の像を造って回りました。
ニンフたちはこの大量の像を美術館のどこに飾ろうとしているのでしょうか……?