「は?付き合わねーよ。あんな、つまんねー地味な女。」

高校生のときに好きだった人の言葉を思い出す。

授業中に手紙をこっそりまわして友人たちと楽しんでいた。
「好きな人いる?」
という質問に、私は馬鹿正直に好きな人の名前を書いたので、次の日にはクラスに知れ渡っていた。友人の1人が言いふらしたらしい。
教室に入った瞬間、好奇の目で見られたのを覚えている。すぐに状況を把握して、教室をでたときに他のクラスメイトの冷やかしと一緒に聞こえたのが、その言葉だった。

『つまらない地味な女。』その言葉に全く反論はできなかった。