私は今日まで自分の誕生日が嫌いでした。

親が私を捨てた日だから。

施設の入ってから妹がいることは聞いていた。

だから、この日になる度に思い出しては思ってしました。

なぜ、私だけ捨てられたのか。

きっと今頃妹は親の愛を一身に受けて育っているのだろうな、と。

そう考える度にどうしようもないほど腹が立っていました。

今日までは。

ある人が高校生になった私の元を訪ねて来ました。

どうやらお忍びで来た人のようでした。

なんだろうと思い、話を聞くと私は捨てられた訳では無いと言うのです。

私の生まれ故郷の村は古くからある村だそうで昔の規則が残っていたそうです。

双子を産んではならない。それらは忌むべき存在である。

規則の中の一つだそうです。

だから、私のお母さんは私と妹を同時に産み、名前だけつけて急いでこの都市の施設まで連れてきたのだとか。

「今まで1人にしておいてこんな資格はないと思っていたがどうしても謝りたかった」

私を訪ねた女性は言いました。

「大丈夫だよ。お母さん」

私は私の誕生日が嫌いでした。

でも、今日少しだけその思いが変わりました。

「今日はお母さんが私を守ってくれた日だったんでじょう」

お母さんは私の手を取り、しばらく泣いていました。