「君のことを本当に愛してる」 僕は彼女に電話をかけて言った。 「知ってる。何度も聞いたもの」 何度も何度も言っているのだが中々相手にして貰えない。 「きっとこの恋は一生実ることなんてないんだ」 僕はやけくそになって一緒に飲んでいた友人にこぼした。 「お酒抜きで私の目の前で言ってくれたらいいって言うのに」 切り忘れた電話から彼女の声がして僕は飲んでいたお酒吹き出してしまった。