目が覚めた。
窓の外を見てみると朝日が差し込んでいた。
私に存在しないはずの今日が来たのだ。
逆に、いつも私の隣に居てくれた彼がいないことに気づく。
枕元に置いてある手紙を見つけて震えた手でそれを手に取る。
『これからはずっと一緒だよ。だから、泣かないで』
その文字は確かに彼の字である。
でも、隣に彼はいない。
私は自分の顔がぐしゃぐしゃになるほど泣いた。
こんなことになるのなら彼に出会わなければよかった。
彼に出会わなければこんな辛い思いはしなかったのに。
「ばかやろう……」
彼は私の中いる。
彼のおかげで私の心臓は動いてる。