ある日、真剣な顔をした彼女が僕を呼んだ。

彼女とはもう5年も付き合った後に一昨年結婚式を上げて籍を入れた。

テーブルの向かい側に僕はおずおずと座り頭の中では何をしてしまったかと頭をフル回転させていた。

……そういえば、結婚二〜五年は夫婦がよく離婚する『魔の期間』だと上司から聞いたことがあった。

「これ……」

そう言って彼女は大きめの封筒をひとつ僕の前に差し出した。

上司の話を思い出してしまったからか、その封筒を受け取ることが本当に怖かった。

「早く」

僕を射抜くように真剣な目で見つめる嫁に急かされとうとう封筒の封を切る。

中から緑色の紙が出てくる覚悟を決めて目を開けると中には数枚の紙と1枚の写真。

「これって……」

「おめでとう。あなたはパパになったのよ」