他人の運命に、否応なしに巻き込まれてしまう未来が待っていると知っていたら、もっと違っていたでしょう。私はその未来を回避するために、あらゆることをやってのけたはずです。
けれど、妻から「旅行に行きたい」と誘われて、楽しげにパンフレットを覗き込む二人に、はたして私は「行くのはやめよう」と言えたでしょうか。
平日の方が混雑もないだろうからと提案した娘さんの意見を、三人でゆっくり昼食をとれるなんて素敵ねと言った妻の微笑みを曇らせてしまうことなど、やはり私には出来なかったかもしれない、とも思うのです。
旅先への出発した当日、二人は車の中で、これからの行き先に期待と希望を膨らませていました。そして、二人の笑顔が悲鳴に変わった一瞬の後――
私は大切な家族を、永遠に失ってしまったのです。
二人が死んだあとの日々は、目まぐるしく過ぎていきました。葬式の手続きなどは両親がサポートしてくれて、家族の誰よりも早い二人の死を親族達は悲しんでいました。
けれど、妻から「旅行に行きたい」と誘われて、楽しげにパンフレットを覗き込む二人に、はたして私は「行くのはやめよう」と言えたでしょうか。
平日の方が混雑もないだろうからと提案した娘さんの意見を、三人でゆっくり昼食をとれるなんて素敵ねと言った妻の微笑みを曇らせてしまうことなど、やはり私には出来なかったかもしれない、とも思うのです。
旅先への出発した当日、二人は車の中で、これからの行き先に期待と希望を膨らませていました。そして、二人の笑顔が悲鳴に変わった一瞬の後――
私は大切な家族を、永遠に失ってしまったのです。
二人が死んだあとの日々は、目まぐるしく過ぎていきました。葬式の手続きなどは両親がサポートしてくれて、家族の誰よりも早い二人の死を親族達は悲しんでいました。


