デイビーは、とても楽しくて仕方がなかった。身体がとても軽く、まるで浮いた身体を梯子に掛けた手でそっと上へ押し上げているように、するすると白銀の梯子を登っていく。
青年と同じようにずっと手足を動かしていたが、ちっとも疲れは感じなかった。相変わらず青年の足音はしなかったが、デイビーもまた、するするとした響きを発するだけで、初めの頃のような堅苦しい音を上げる事はもうなかった。
「見てご覧、デイビー! 湖に、空の魚達がやって来ているよ」
足を止めた青年の声に、デイビーもようやく立ち止まって下へと視線を向けた。
上から見下ろすと更に巨大に見える、青く光る美しい湖に向かって、上の雲の層から次々に色の薄い小羽を付けた魚達が飛んでいくのが見えた。頭から尾へと向かって虹色の不思議な色あいをした魚達の輝きは、常に色と色とが動き美しく光っている。
「うわぁ、相変わらず綺麗だなぁ! 虹の魚達は、虹を作る前にここで休息を取る。僕は、それがとても好きだった」
青年と同じようにずっと手足を動かしていたが、ちっとも疲れは感じなかった。相変わらず青年の足音はしなかったが、デイビーもまた、するするとした響きを発するだけで、初めの頃のような堅苦しい音を上げる事はもうなかった。
「見てご覧、デイビー! 湖に、空の魚達がやって来ているよ」
足を止めた青年の声に、デイビーもようやく立ち止まって下へと視線を向けた。
上から見下ろすと更に巨大に見える、青く光る美しい湖に向かって、上の雲の層から次々に色の薄い小羽を付けた魚達が飛んでいくのが見えた。頭から尾へと向かって虹色の不思議な色あいをした魚達の輝きは、常に色と色とが動き美しく光っている。
「うわぁ、相変わらず綺麗だなぁ! 虹の魚達は、虹を作る前にここで休息を取る。僕は、それがとても好きだった」


