「つか、あいつなんなの? 会長補佐、昨日も変な形のヌイグルミを背負ってたけど、あれでちゃんと仕事出来るのか?」
「――…………兎」
「なんだって?」
何事かをポツリと呟いたレオンが、眉一つ動かさないまま「いいえ、何も」と首を軽く左右に振ってから、こう言ってきた。
「生徒会と風紀委員会の情報交換をかねつつ、交友を深めようという会長の広い心遣いです。有り難く従ってもらいます」
「おい。脅迫に聞こえるのは俺の気のせいか?」
なんて性質(タチ)の悪いヤローなんだ。
そこで、痛みから復活したユーリスが立ち上がった。レオンとの間に挟まれてしまったサードは、両者共にこちらの味方ではないという、実に居心地の悪い嫌な状況を脱するべく素早く言い訳を考えた。
「…………悪ぃけど、俺、ちょっと保健室に用があるから――」
「睡眠不足? それなら生徒会室でケーキを食べて、少し眠ったらいいよ」
「さっきの一回目の業務休憩で、しっかり仮眠取ったばっかりだっつーの!」
「――…………兎」
「なんだって?」
何事かをポツリと呟いたレオンが、眉一つ動かさないまま「いいえ、何も」と首を軽く左右に振ってから、こう言ってきた。
「生徒会と風紀委員会の情報交換をかねつつ、交友を深めようという会長の広い心遣いです。有り難く従ってもらいます」
「おい。脅迫に聞こえるのは俺の気のせいか?」
なんて性質(タチ)の悪いヤローなんだ。
そこで、痛みから復活したユーリスが立ち上がった。レオンとの間に挟まれてしまったサードは、両者共にこちらの味方ではないという、実に居心地の悪い嫌な状況を脱するべく素早く言い訳を考えた。
「…………悪ぃけど、俺、ちょっと保健室に用があるから――」
「睡眠不足? それなら生徒会室でケーキを食べて、少し眠ったらいいよ」
「さっきの一回目の業務休憩で、しっかり仮眠取ったばっかりだっつーの!」