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「で、何…?」
「いや、渾身の告白をガン無視して帰って行ったのはそっちでしょ?お返事は?って。」
いやそこ普通フラれたって思いませんか?
「好きって遠回しの遠回しに言われただけで、別に付き合って欲しいとは言われてないからあーそうなんだ、私のこと好きなんだねそれはどうもありがとう、って終わりじゃない。」
あくまで仏頂面で、ぶっきらぼうを通す。
そうじゃないと栗花落君と放課後モクドナルドで喋ってることにびっくりしすぎて精神が保てない。
「え〜。まー、そうかぁ…正論かもしれないけどさぁ。告白されたらそれはそーゆーことじゃん。」
「告白っていうの?アレは。自分で好きバラししてるだけみたいだけど。」
「じゃあちゃんと告白するから聞いてよ。」
その声に反応して周囲の人が少しざわめく。まぁ、かなり異様なセリフだ。それに彼、イケメンではあるし。周りの女子からの嫉妬の視線が痛い。これが黒板消しなんてあだ名をつけられてると知ったらどう思うんだろうか、と他人事のように思う。
「え、いや、こ、ここじゃ…」
「じゃあどこならいいの?」
「周りの目があるのはちょっと…。」
「わかったじゃあ外行こう。」
栗花落君はどうやら行動が早いタイプの人らしい。
言うが早いや、席を立って机を片付け始めた。
周りの人が気にしてるのがすごーく感じ取れる。え、どうなるのどうなるの、と。えー行っちゃうの。気になるじゃん。あの子の告白どうなんのかな〜!フラれるなら私彼氏に欲しい!なんて女子の囁きも聞こえたり。気まずい気まずい。
結局近くの公園になった。割と大きめの公園で、遊具はないタイプの。芝生が広がってるタイプの公園。
「はいじゃあここなら人いないから、言っていいよね!」
…そんな面と向かって「今から告ります!」と宣言されてもどう反応したらいいのかわかんないし。
って思ったけど栗花落君こんな犬系男子だったの?
意外すぎるんだけど。
さっきからなんで余計なことばっかり考えてるかって?単なる現実逃避ですね…はい…。
「はぁ…どうぞ…?」
「……すぅ〜、はぁ〜。」
大きく深呼吸をすると私の目をまっすぐ見た。あ、来る。思わずドキリとする。
「…ずっと好きでした!俺と付き合ってください!」
ありえないくらい典型的な、テンプレートの告白。
でもその分真っ直ぐな思いとして心にストレートに刺さるのは気のせいだろうか。
ドキドキしてる。私。
栗花落君のこと、好きなのかな?私。
わかんない。わかんないけど。
もっと君のことを知りたい。もっと一緒にいたい。
そう感じるくらいには君のこと意識してるよ。
「…よろしく、お願いします。」
小さな声は届くか届かないかの境界線。
でも君はバッチリ聞き取ったらしい。
顔をパッと輝かせると、少し止まって、それから私のことをギュッと抱きしめた。
「で、何…?」
「いや、渾身の告白をガン無視して帰って行ったのはそっちでしょ?お返事は?って。」
いやそこ普通フラれたって思いませんか?
「好きって遠回しの遠回しに言われただけで、別に付き合って欲しいとは言われてないからあーそうなんだ、私のこと好きなんだねそれはどうもありがとう、って終わりじゃない。」
あくまで仏頂面で、ぶっきらぼうを通す。
そうじゃないと栗花落君と放課後モクドナルドで喋ってることにびっくりしすぎて精神が保てない。
「え〜。まー、そうかぁ…正論かもしれないけどさぁ。告白されたらそれはそーゆーことじゃん。」
「告白っていうの?アレは。自分で好きバラししてるだけみたいだけど。」
「じゃあちゃんと告白するから聞いてよ。」
その声に反応して周囲の人が少しざわめく。まぁ、かなり異様なセリフだ。それに彼、イケメンではあるし。周りの女子からの嫉妬の視線が痛い。これが黒板消しなんてあだ名をつけられてると知ったらどう思うんだろうか、と他人事のように思う。
「え、いや、こ、ここじゃ…」
「じゃあどこならいいの?」
「周りの目があるのはちょっと…。」
「わかったじゃあ外行こう。」
栗花落君はどうやら行動が早いタイプの人らしい。
言うが早いや、席を立って机を片付け始めた。
周りの人が気にしてるのがすごーく感じ取れる。え、どうなるのどうなるの、と。えー行っちゃうの。気になるじゃん。あの子の告白どうなんのかな〜!フラれるなら私彼氏に欲しい!なんて女子の囁きも聞こえたり。気まずい気まずい。
結局近くの公園になった。割と大きめの公園で、遊具はないタイプの。芝生が広がってるタイプの公園。
「はいじゃあここなら人いないから、言っていいよね!」
…そんな面と向かって「今から告ります!」と宣言されてもどう反応したらいいのかわかんないし。
って思ったけど栗花落君こんな犬系男子だったの?
意外すぎるんだけど。
さっきからなんで余計なことばっかり考えてるかって?単なる現実逃避ですね…はい…。
「はぁ…どうぞ…?」
「……すぅ〜、はぁ〜。」
大きく深呼吸をすると私の目をまっすぐ見た。あ、来る。思わずドキリとする。
「…ずっと好きでした!俺と付き合ってください!」
ありえないくらい典型的な、テンプレートの告白。
でもその分真っ直ぐな思いとして心にストレートに刺さるのは気のせいだろうか。
ドキドキしてる。私。
栗花落君のこと、好きなのかな?私。
わかんない。わかんないけど。
もっと君のことを知りたい。もっと一緒にいたい。
そう感じるくらいには君のこと意識してるよ。
「…よろしく、お願いします。」
小さな声は届くか届かないかの境界線。
でも君はバッチリ聞き取ったらしい。
顔をパッと輝かせると、少し止まって、それから私のことをギュッと抱きしめた。