シャーリーがパーティ『アルケイン』のメンバーになり、拠点である屋敷にそのまま転がり込んできた(私物は後日持ち込むそうだ)その日の夜。
「ふぁ……そろそろ寝るか……」
部屋に一人ということもあって、俺が盛大にあくびをしながら、読んでいた最新の『魔獣研究報告書』にしおりを挟んだ時、
「ケースケ様、まだ起きてますか?」
部屋のドアがコンコンとノックされて、アイセルの声が聞こえてきた。
「そろそろ寝ようかなって思ってたとこだ。入っていいぞ」
最近はアイセルと一緒に寝ることが多いので、俺は今日もそうかなと思って特に考えることなく招き入れようとしたんだけど、
「じゃあ入るわね」
なぜかアイセルではなくシャーリーの声が返ってきたかと思うと、扉が開いて2人が部屋へと入ってきた。
「なんでシャーリーが? どうしたん――ぶほぁっ!?」
そんなシャーリーの姿を見て、俺は動揺して閉じかけていた本を床に落としてしまっていた。
うげっ、しまった!
この本、冒険者ギルドで借りてきたAランクパーティ以上しか持ち出せない高いやつなのに。
俺は慌てて本を拾いあげて状態を確認する。
パッと見えるダメージはないようなので一安心だ。
いやそうじゃなくてだな。
本のことは今は置いておくとしてだ。
俺がこうまで動揺してしまったのにも理由があってだね。
「どうケースケ、似合う?」
そう言ってクルリと回ってみせたシャーリーは、豊満な胸の下で軽く前を閉じただけで、胸の谷間とかお腹とか下着とかが派手に露出した、とってもイケナイ感じの大人すぎるナイトガウンを羽織っていたからだ。
しかも面積の半分以上がシースルーときたもんだ。
真っ白な肌とかレースとフリルでできた蠱惑的な下着が、否が応でも目に飛び込んでくるんだよ。
「うっ……」
目のやり場に困った俺は、スッと視線を逸らそうとしたんだけど、
「どうどう? ハウスキーパーのメイドさんに頼んで急きょ用意してもらったんだけど、なかなか悪くないでしょ?」
シャーリーは逸らした俺の視線の先に回り込んでは、アピールするように見せつけてくるんだよ。
「シャーリーは元がいいから何を着ても似合うだろ」
シャーリーの女の部分を見せつけられて気恥ずかしくなったこともあって、俺はちょっとぶっきらぼうにそう言ったんだけど、
「ケースケ様、その発言はノット・グッドです」
物の見事にアイセルに怒られてしまった。
たしかに今の発言はよろしくなかった。
綺麗に着飾ってくれたシャーリーに対してあまりに失礼過ぎる。
「今のは俺が100%悪かった。ごめん、なかったことにしてくれるとありがたい」
「ケースケが柄にもなく照れてたのは分かってるし、全然気にしてないわよ。派手に動揺するケースケも見れたしね。それで改めて感想は?」
とまぁ完全に退路を断ったうえで、にっこり極上の笑顔で再度質問してくるシャーリー。
「シャーリーの魅力がこれでもかとアピールされてて、素敵に似合ってると思う。でも正直目のやり場に困るんだ。ほら、いろいろ見えてるからさ?」
だから俺もしっかりとシャーリーを見て、嘘偽りのない感想を伝えたのだった。
「見えてるんじゃないの、見せてるのよ」
「も、もう少し控えめな方が嬉しいかな? っていうかナイトガウン着て寝るのか?」
「まさか、ガウンはちゃんと脱ぐわよ」
「脱ぐ? だってそれ脱いだら下着だろ? パジャマは持ってないみたいだけど……」
「アタシ、寝る時はシャルーネのナンバー5以外は極力つけたくないのよね」
「ふわぁ、素敵なセリフです……」
シャーリーの言葉にアイセルがいたく感心していた。
でも言ってることは、美人なシャーリーじゃなければただの危ない痴女だからな?
「ふぁ……そろそろ寝るか……」
部屋に一人ということもあって、俺が盛大にあくびをしながら、読んでいた最新の『魔獣研究報告書』にしおりを挟んだ時、
「ケースケ様、まだ起きてますか?」
部屋のドアがコンコンとノックされて、アイセルの声が聞こえてきた。
「そろそろ寝ようかなって思ってたとこだ。入っていいぞ」
最近はアイセルと一緒に寝ることが多いので、俺は今日もそうかなと思って特に考えることなく招き入れようとしたんだけど、
「じゃあ入るわね」
なぜかアイセルではなくシャーリーの声が返ってきたかと思うと、扉が開いて2人が部屋へと入ってきた。
「なんでシャーリーが? どうしたん――ぶほぁっ!?」
そんなシャーリーの姿を見て、俺は動揺して閉じかけていた本を床に落としてしまっていた。
うげっ、しまった!
この本、冒険者ギルドで借りてきたAランクパーティ以上しか持ち出せない高いやつなのに。
俺は慌てて本を拾いあげて状態を確認する。
パッと見えるダメージはないようなので一安心だ。
いやそうじゃなくてだな。
本のことは今は置いておくとしてだ。
俺がこうまで動揺してしまったのにも理由があってだね。
「どうケースケ、似合う?」
そう言ってクルリと回ってみせたシャーリーは、豊満な胸の下で軽く前を閉じただけで、胸の谷間とかお腹とか下着とかが派手に露出した、とってもイケナイ感じの大人すぎるナイトガウンを羽織っていたからだ。
しかも面積の半分以上がシースルーときたもんだ。
真っ白な肌とかレースとフリルでできた蠱惑的な下着が、否が応でも目に飛び込んでくるんだよ。
「うっ……」
目のやり場に困った俺は、スッと視線を逸らそうとしたんだけど、
「どうどう? ハウスキーパーのメイドさんに頼んで急きょ用意してもらったんだけど、なかなか悪くないでしょ?」
シャーリーは逸らした俺の視線の先に回り込んでは、アピールするように見せつけてくるんだよ。
「シャーリーは元がいいから何を着ても似合うだろ」
シャーリーの女の部分を見せつけられて気恥ずかしくなったこともあって、俺はちょっとぶっきらぼうにそう言ったんだけど、
「ケースケ様、その発言はノット・グッドです」
物の見事にアイセルに怒られてしまった。
たしかに今の発言はよろしくなかった。
綺麗に着飾ってくれたシャーリーに対してあまりに失礼過ぎる。
「今のは俺が100%悪かった。ごめん、なかったことにしてくれるとありがたい」
「ケースケが柄にもなく照れてたのは分かってるし、全然気にしてないわよ。派手に動揺するケースケも見れたしね。それで改めて感想は?」
とまぁ完全に退路を断ったうえで、にっこり極上の笑顔で再度質問してくるシャーリー。
「シャーリーの魅力がこれでもかとアピールされてて、素敵に似合ってると思う。でも正直目のやり場に困るんだ。ほら、いろいろ見えてるからさ?」
だから俺もしっかりとシャーリーを見て、嘘偽りのない感想を伝えたのだった。
「見えてるんじゃないの、見せてるのよ」
「も、もう少し控えめな方が嬉しいかな? っていうかナイトガウン着て寝るのか?」
「まさか、ガウンはちゃんと脱ぐわよ」
「脱ぐ? だってそれ脱いだら下着だろ? パジャマは持ってないみたいだけど……」
「アタシ、寝る時はシャルーネのナンバー5以外は極力つけたくないのよね」
「ふわぁ、素敵なセリフです……」
シャーリーの言葉にアイセルがいたく感心していた。
でも言ってることは、美人なシャーリーじゃなければただの危ない痴女だからな?