好きなことをして、仲間とつるんで、美味しいもん食って、好きな人を想って。
最高の終わりを迎えたい。
「明日も好きって言うから。もちろん、明後日も明明後日も」
「嬉しくないからやめて」
そんな真顔で言うなよ。
俺だって地味に傷ついているんだからな。
俺だって、お前のことが好きで好きでたまらないだけなんだから。
「やめない」
「もうっ……!なんで私に構うの!?」
少し怒った口調で言った楠川の瞳にはうっすらと涙の膜が張っていて心臓が鷲掴みされているような感覚になった。
……そんな顔すんなよ。
お前に構う理由なんて、そんなの決まってんだろ。
「構っちゃいけない理由なんてどこにもねぇからだろ」
『お前が好きだから』
そう言おうとしたけれど、その言葉は言葉にはせずに飲み込んだ。
だって、どうせそんなこと言ったって楠川はまたその綺麗な顔を切なげに歪めるだけだから。
「っ、」
「俺はお前に嫌われても、好きでいる」
どんなに嫌われたって、俺はお前のことを嫌いになんてなれねぇんだよ。
真っ直ぐに想いをぶつければお前はまた笑ってくれるかな、なんて思っている俺はバカなのかな?