あすみんとキコちゃんといっしょに『3人組』と言えるポジションには、……もうわたしはいなかった。


それからも、2人のSNSには頻繁にその女の子が登場した。

そのコだけでなく、2人がアップする白峰での写真はわたしにとってはどれもまぶしく見えて――。


2人にはもうわたしは必要ないのだと思ったときには、わたしにはなにも残されていなかった。


森川高校では友達はいない。

周りはすでに仲のいいグループをつくっていて、わたしが入れる場所はなかった。


わたしだって、白峰に行けたはずなのに。

そんなことを考えていたら、そのうち森川の制服を着ることにも躊躇いが生じ――。


森川の制服を着ながら、白峰の制服の人たちとすれ違うことが本当につらくてつらくてたまらなかった。


そして、5連休のゴールデンウィーク明けと同時に、わたしは不登校になった。