ここにいるというのに、そのさっちんがもうこの世にはいないなんて…。

そんなの…受け入れられるはずもなかった。


さっちんの最終ログインは、もうずいぶんと前の日付になっているけど、またひょこっと返ってくるんじゃないだろうか。

アプリをしていたら、そんな気になって仕方がない。


しかし、さっちんからのDMはいつになっても返事がくることはなく――。

本当にさっちんはこの世にはいないのだと、徐々に理解し始めた。


とたんに、涙が溢れ出した。


もう会うこともできない。

DMで話すこともできない。


さっちんに聞きたいこと、いっしょにやりたかったことは山ほどあるというのに。

叶うことがないわたしの儚い願望。


さっちんとわたしは、境遇が似ていると思った。

だけどそれは、全然違った。


高校1年生の5月に不登校になったわたし。