高校生になったって、わたしたちは仲よし3人組。

そう信じて疑わなかった。


あすみんとキコちゃんがいない森川高校の入学式は、想像していた以上に孤独だった。

もちろん同じ中学の人もいたが、あまり話したことがない人ばかり。


わたしは、新しい学校でなかなか友達をつくれずにいた。


でも、友達がいなくたって、わたしにはあすみんとキコちゃんがいる。

放課後に、駅前のカフェで2人と話す時間を楽しみにしていた。


だが、それも1週間を過ぎれば徐々に頻度が減っていった。

バドミントン部の見学や体験入部で忙しいらしい。


わかっていたことだけど、わたしだけが違う状況を突きつけられて、孤独感が浮き彫りになった。


2人のSNSを見たら、明日は部活がオフ日と書いてあったから誘ってみたが――。