そう言えたらいいのだけど、わたしにはそこまでの勇気はない。


それに、こんなことを未だに思っている自分が惨めすぎる。


「じゃあ、わたしはここでっ…」


わたしは、2人から逃げるようにしてその場から離れた。


塾の時間まで、3人で仲よくカフェでテスト勉強。

それだけのことでも、わたしにとってはものすごくあこがれる理想の高校生像。


今のわたしは、そんな理想からかけ離れたところにいる。


…久々の孤独感。

どこか懐かしい。


わたしは、これまでのわたしとは違う。

もう大丈夫。


なんて思ったこともあったけど、…やっぱりわたしは過去の自分と向き合えていなかった。


あすみんとキコちゃんに会ってから、ずっと気持ちが落ちていた。


知られたくなかった。

…わたしの現状。


唯一の救いと言えば、美容院にも行ってある程度の身だしなみの状態で会ったということだけ。