さっちんと会うようになって、数ヶ月が過ぎた。
季節は、入道雲が浮かんでいた真夏から、少し肌寒い風が吹き抜ける秋へと変わっていた。
今日もあのカフェでさっちんと待ち合わせ。
「お待たせ」
わたしが声をかけると、窓の外を眺めていたさっちんがはっとした顔で振り返る。
ワイヤレスイヤホンをしていて、わたしの声が聞こえづらかったみたいだ。
「…なんだか今日、人多いよね?」
いつもならこのお昼の時間は見かけないような高校生たちがあちらこちらに座っている。
「テスト期間とかじゃないのかな?ここのカフェ静かだし、勉強しにきてるんじゃない?」
あまり気にすることなくそう話すさっちんだけど、わたしはその向かいの席に落ち着きなく座った。
なぜなら、同い年くらいというだけで、知り合いではないだろうかと勝手に自意識過剰になってしまうから。
季節は、入道雲が浮かんでいた真夏から、少し肌寒い風が吹き抜ける秋へと変わっていた。
今日もあのカフェでさっちんと待ち合わせ。
「お待たせ」
わたしが声をかけると、窓の外を眺めていたさっちんがはっとした顔で振り返る。
ワイヤレスイヤホンをしていて、わたしの声が聞こえづらかったみたいだ。
「…なんだか今日、人多いよね?」
いつもならこのお昼の時間は見かけないような高校生たちがあちらこちらに座っている。
「テスト期間とかじゃないのかな?ここのカフェ静かだし、勉強しにきてるんじゃない?」
あまり気にすることなくそう話すさっちんだけど、わたしはその向かいの席に落ち着きなく座った。
なぜなら、同い年くらいというだけで、知り合いではないだろうかと勝手に自意識過剰になってしまうから。