今日は平日だし、DMのやり取りでも、てっきりさっちんはわたしと似たような感じの不登校で、おとなしめな女の子を想像していた。


それなのに、窓際の一番端の席に座っていたのは、見た目からしてクラスの中心にいるような明るくて活発なおしゃれな女の子だった。


…さっちん、どこだろう?


見て見ぬふりをしたわたしは、辺りをキョロキョロとうかがう。


――すると。


「もしかして、…Mちゃん?」


そんな声がして振り返ると、やはりさっきの端の席に座っていた女の子だった。


「わ〜!はじめましてって言うのかな!?」

「え…えっと…。さっちん…?」

「そうだよー!」


思っていたのとは違う出会いに、わたしは戸惑いを隠せない。


話も気も合う、ゲームの中の友達。

その友達と会うということに、わたしはまったく抵抗がなかったと言うわけではなかった。