1人だけの朝食の時間。

聞こえるのは、テレビからの朝の報道番組の雑音だけ。


こんな生活をして、もうすぐ2年になる。

本来であれば、登校前の身支度に忙しくする高校3年生のはずだった。


しかし、わたしは入学して1ヶ月で不登校に。

その後、退学した。


べつに、いじめらていたわけではない。


ただ、学校に行きたくなかった。

行くのがつらかった。


というのも、わたしが進学した森川(もりかわ)高校――。

そこは、わたしが本当に行きたかった高校ではなかった。


中学のとき、わたしには『親友』と呼べるくらい仲のいい友達が2人いた。

『あすみん』と『キコちゃん』だ。


中学3年間同じクラスで、同じバトミントン部にも所属していて、わたしたちはいつもいっしょだった。


受験生になり、進路の話になったとき、わたしたちは約束した。