いくらやさしいお母さんでも、きっとわたしに落胆している。

やさしいお母さんだからこそ、言葉には出さなくとも、きっと腹の底では出来損ないの娘を疎ましく思っているはず。


そうしたわたしの妄想とお母さんへの申し訳なさとで、わたしはお母さんと顔を合わせることにも億劫になり、部屋に閉じこもるようになった。


部屋から出るのは、お母さんが仕事に行って帰ってくるまでの間。

それまでは、カーテンを閉め切った6畳の薄暗い自分の部屋で過ごす。


こんな生活をして、2年近くがたっていた。


ただ、外の世界から遮断されても今の時代は便利なもので、スマホがあればあらゆる情報が入ってきて、調べて知ることができる。

SNSなんて、まさにそれだ。


前まではSNSを見ない日はないほど、SNSはわたしの日常の一部だった。