コーヒーからわたしへ視線を移した山内くんと目が合って、胸がきゅんとときめいた。付き合ってまだ、たったの数時間。そんなわたしをお姉さんに紹介したいと言ってくれた、『大切な人』だと言ってくれた。好きな人のそういった言葉がこんなにもじーんと心へ響くなんて、知らなかった。
「もちろん!わたしも山内くんのお姉さんにご挨拶したいっ!」
照れながらも張り切って頷くと、山内くんも少しはにかんだ。わたしはそんな彼の笑顔に嬉しくなって、そしてお墓参りの話題から、とあることを思い出す。
「そういえば山内くん。この前秋宮くんのお墓の前で、なに話してたの?」
「え?」
「そろそろ根本くんのとこ戻ろうかってなった時、ひとりだけお墓の前に残ってたよね?まだ秋宮くんと話があるとか言って」
わたしにとっては聞き忘れていた素朴な問いだったけれど、どうやら山内くんにとっては違ったようで、彼はわかりやすくふためいていた。
「もちろん!わたしも山内くんのお姉さんにご挨拶したいっ!」
照れながらも張り切って頷くと、山内くんも少しはにかんだ。わたしはそんな彼の笑顔に嬉しくなって、そしてお墓参りの話題から、とあることを思い出す。
「そういえば山内くん。この前秋宮くんのお墓の前で、なに話してたの?」
「え?」
「そろそろ根本くんのとこ戻ろうかってなった時、ひとりだけお墓の前に残ってたよね?まだ秋宮くんと話があるとか言って」
わたしにとっては聞き忘れていた素朴な問いだったけれど、どうやら山内くんにとっては違ったようで、彼はわかりやすくふためいていた。