「みっちゃん、聞いてる?」
みっちゃんの腕を小突きそう聞けば、びくんと跳ね上がる彼女の肩。ふためきながら画面を消し、それをブレザーのポケットにしまい込む彼女のリアクションは、どこからどう見ても怪しかった。
「ご、ごめん聞いてなかったっ。なにっ?」
明るい髪を耳にかけ、平然を装ってくる彼女の質問には答えずに、こっちの方から投げかける問い。
「誰とメールしてたの?」
「えっ、してないよっ」
「嘘だっ。だって今、メール作成の画面だったじゃんっ」
「ああ、えっとそれは、ちょっと確認することがあって」
「確認?なにを」
「い、色々っ」
「色々ってなに?」
「だからそれは、色々だってば」
ぼんぼんとクエスチョンマークを投げつけていれば、「胡都しつこいよお」と萌ちゃんに笑われてしまった。これだけ聞いてもはぐらかし続けたみっちゃんには、尖らした口を見せて言う。
「もういい」
「え」
「今わたし、大切な報告したのに」
「だからごめんってば、教えてよ」
「もうみっちゃんには、聞いてほしくないっ」
つんとした態度は場を冷めさせて、しーんと嫌に静まる空気。
「そんなんで、怒んなくてもいいのに……」
ぽそっと呟かれたみっちゃんの言葉には、返さなかった。
みっちゃんの腕を小突きそう聞けば、びくんと跳ね上がる彼女の肩。ふためきながら画面を消し、それをブレザーのポケットにしまい込む彼女のリアクションは、どこからどう見ても怪しかった。
「ご、ごめん聞いてなかったっ。なにっ?」
明るい髪を耳にかけ、平然を装ってくる彼女の質問には答えずに、こっちの方から投げかける問い。
「誰とメールしてたの?」
「えっ、してないよっ」
「嘘だっ。だって今、メール作成の画面だったじゃんっ」
「ああ、えっとそれは、ちょっと確認することがあって」
「確認?なにを」
「い、色々っ」
「色々ってなに?」
「だからそれは、色々だってば」
ぼんぼんとクエスチョンマークを投げつけていれば、「胡都しつこいよお」と萌ちゃんに笑われてしまった。これだけ聞いてもはぐらかし続けたみっちゃんには、尖らした口を見せて言う。
「もういい」
「え」
「今わたし、大切な報告したのに」
「だからごめんってば、教えてよ」
「もうみっちゃんには、聞いてほしくないっ」
つんとした態度は場を冷めさせて、しーんと嫌に静まる空気。
「そんなんで、怒んなくてもいいのに……」
ぽそっと呟かれたみっちゃんの言葉には、返さなかった。