「ええ!イブの日に、山内くんとデート!?」
「じゃあその日にやっと、三度目の正直がくるってこと!?」
キーンと甲高い声が重なったのは、その日の昼休み。
「わ、ちょっと萌ちゃんとゆっぴー、声大きすぎっ」
珍しく、今日のお昼はホールへ来た。ここがいつも通り教室だったら、間違いなく山内くんの耳にも届いてしまっていただろう。
ごめんごめん、と揃えた五本の指で謝意を示した萌ちゃんの隣、玉子サンドウィッチを頬張ったゆっぴーが言う。
「でもよかったね、胡都。山内くんが全然告白してくれないって、不安がってたじゃん」
「ああ、うん」
「イブという記念すべき日を、山内くんは狙ってたんだろうなあ〜」
ほほうと自身の顎を摩り、ひとり納得し出したゆっぴー。萌ちゃんもそれに似た反応をする。わたしはそんなふたりに微笑むけれど、すぐ横でスマートフォンを弄る、みっちゃんが気にかかった。
「じゃあその日にやっと、三度目の正直がくるってこと!?」
キーンと甲高い声が重なったのは、その日の昼休み。
「わ、ちょっと萌ちゃんとゆっぴー、声大きすぎっ」
珍しく、今日のお昼はホールへ来た。ここがいつも通り教室だったら、間違いなく山内くんの耳にも届いてしまっていただろう。
ごめんごめん、と揃えた五本の指で謝意を示した萌ちゃんの隣、玉子サンドウィッチを頬張ったゆっぴーが言う。
「でもよかったね、胡都。山内くんが全然告白してくれないって、不安がってたじゃん」
「ああ、うん」
「イブという記念すべき日を、山内くんは狙ってたんだろうなあ〜」
ほほうと自身の顎を摩り、ひとり納得し出したゆっぴー。萌ちゃんもそれに似た反応をする。わたしはそんなふたりに微笑むけれど、すぐ横でスマートフォンを弄る、みっちゃんが気にかかった。