ロボットの君は、あと一分で機能停止を迎えてしまう。

「君はいい恋人だった」

そう伝えても君は納得してくれない。

自分がロボットだということにずっと劣等感を抱いていたらしい。


じゃあ最後に、君にとびきりの秘密を教えよう。


「実は――なんだ」

君の驚き顔を見て、

僕は自身の機能停止のボタンを押した。