長い夢を見ている。
それは、望んで得た夢。
自分を認めてくれる人がいるという、満たされた夢。
でも、夢はいつか覚めてしまうものだ。
ましてや、誰かを犠牲(ぎせい)にしたうえで成り立つ幸せなんて、微睡(まどろ)みの夢でしかない。
もうやめよう。もう終わりにしよう。
これは、水面に浮かぶ泡のように儚(はかな)い時間、泡沫(うたかた)の夢なのだから。
※六月刊の試し読みです。
それは、望んで得た夢。
自分を認めてくれる人がいるという、満たされた夢。
でも、夢はいつか覚めてしまうものだ。
ましてや、誰かを犠牲(ぎせい)にしたうえで成り立つ幸せなんて、微睡(まどろ)みの夢でしかない。
もうやめよう。もう終わりにしよう。
これは、水面に浮かぶ泡のように儚(はかな)い時間、泡沫(うたかた)の夢なのだから。
※六月刊の試し読みです。
- あらすじ
- 妹の死から幸せを遠ざけ、後悔しない選択にこだわってきた透。しかし思わずこぼれた自分らしくない一言で、そんな人生が一変する。「一目惚れ、しました」告白の相手・咲葵との日々は、幸せに満ちていた。妹への罪悪感を抱えつつ、咲葵のおかげで変わっていく透だったが…。「――もしも、この世界にタイムリミットがあるって言ったら、どうする?」真実を知るとき、究極の選択を前に透が出す答えとは…?
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