「深夜のコンビニに一緒に行ったり、

一日中ふたりでダラけたり……」

片恋相手の君は次々と理想の恋人像を挙げていく。

でも、それは全部俺と経験したことばかりで、

欠けている要素なんて――。


「あとは……強引な一面がある人もいいなぁ、なんて」


そう照れ笑いする君の顎を持ち上げ、

了承のないキスをした。