嘘つきな僕を相手にする人は誰もいなかった。

卑怯者には当然な事だ。

けれどそんな僕を構う人が現れた。

対照的な素直な君。

そんな君を好きになって、だから嘘をやめた。

でもある日、僕の体に悪性の腫瘍が見つかり

余命宣告をされた。


「もう嫌いなんだ、顔も見たくない」

それは君につく初めての嘘だった。