颯は、机に乗り、窓の外を終始、眺めていた。
私の本当な姿を知り、嫌いになっただろうか。
きっとクラスのみんなにも嫌われて、私は、また一人になってしまうのだろう。
もういい。
慣れた。
私が隠してきた想いをほとんど、独り言のように吐く。
「私は、誰からも守られなかったの。
 
 私を守れるのは、私だけだった。
 だから、
 みんなから好かれなきゃいけなかった。
 
 私を隠す以外、生きる道がなかったの。」
止んだはずの涙が、また、出てきてしまう。





すると、頭の上にあたたかい何かが乗っていた。





颯の手だった。




彼は、本当に、本当に苦しそうな顔で、
「ごめん。何もしてあげられなくて、ごめん」
そう言った。




何故彼が謝ったのかはわからなかったけど、その手のぬくもりのせいで、涙が止まらなくなって、なんだかちょっと、悔しかった。