その後、劇は無事に終わったものの、私は中学校生活の残りの半分、亡霊になったような気持ちで過ごした。
いじめなんて、大層な名前はつけられない。
けど、あの頃の思い出は病のように、じわじわと私の心を蝕んだ。
私だけを抜いたクラスの女子のグループライン。
仲良しグループで作ったから、別にはぶりたかった訳じゃない、と先生と笑い合う横顔。
習熟度別授業で、何回かにひとつずつ増えていく、私の机の何か鋭利なもので引っ掻いたような傷。
みんなのSNSのステータスメッセージに書かれているあいつって、
私でしょ。
別に気付いてなかった訳じゃない。
ただ、怖かった。
救いを求める手を差し伸べて、
誰にもとってもらえない未来しか見えなくて、
怖かった。















だから、私は変わった。
高校に進学してから、とにかく、人に好かれることをした。
それなりの才能があったのだと思う。
人に好かれることは私にとって、
言うなれば、




ゲームのようなものだった。




相手のパラメーターを見ながら、相手の機嫌が良い方向に傾く言葉だけを言い続けるだけだった。
別に何も、自分の感情を殺したかった訳じゃない。
気が付いたら、分からなくなっていた。
何が楽しくて、こんな人生を生きているのか。
なぜ、私の人生が、ゲームのようなのか。