俺は今日も、魔術の特訓をしていた。
初の鑑定から三ヶ月、俺にはまだ剣は早いと父様は剣を教えてくれない。
ので、俺はひたすら魔法の習得に励んでいた。
〇〇魔法!!と言えば使えるのか?とも思っていたのだが、全然そうではなく強い魔法系スキルの操作には基本の緻密な魔力の操作が必要であるのが分かった。
剣も習いたいが、習わせてもらえない、代わりにルアス兄ちゃんがみっちり鍛えられているが。
2回の窓越しに庭で剣の稽古をしているルアスとマルスをよそに、俺は魔術書を開く。
魔術書の内容が難しいと言うよりも読めない文字が多いって言うのが苦労する。
まぁ、がんばって勉強したお陰で俺は基本中の基本である魔力コントロールは大体できるようになってっきた。
「第一の術。フレイム」
手に循環させていた魔力を集めて、炎のイメージ通りに属性を与えて変換する。
開けた窓にむかって放つ。
火球はシャボン玉のようにふわふわと飛んでいき、やがて割れる。
ううう。また失敗した。
俺は切り替えて再び魔法を展開させることに。
俺はふと思った。
蒼炎のイメージした方が、俺には上手くいくんじゃね?と。
固有スキルに蒼炎魔法があるし、もしかしたら俺は蒼炎魔法を使った方が上手くいくかもしれない。
とにかくやってみよう。
すると……
『ドゴォォォォォォォンンン!!!!!!』
凄まじい爆発を帯びた青い炎が手のひらから暴れ出て、コントロールできずに暴発した。
俺は髪の毛がアフロになったくらいで無事だったが、色々な本が粉々になってしまった。
俺は丸焦げになって、壁に大きな穴があって、そこから見える空を唖然としながら眺めていた。
「アルレルトっ!!?」
ドアを突き破って、リア母様が入ってきた。
そして、持っていたフライパンを落とした。
「な、何これ??、それよりも!!アルレルト!無事!?」
俺を抱き抱えてそう言う。
「どうしたんだ!?アルレ…えぇ!?」
続いて外で稽古していたルアス兄ちゃんとマルス父様が入ってきた。
「い、今の爆発、アルがやったのか?」
「す、すみません父様」
俺はバツが悪く、頬をかきながら答える。
「あら?…あらあらら??」
母様は俺の起こした残状を順に目で追っていき、最終的には机の上に置いてある魔術書に止まった。
「キャわわわ!!!!あなた!!やっぱりうちのアルちゃんは天才よ!!!!」
「いや待て待て!!いくらアルレルトと言ってもまだ3歳だぞ!?この威力は明らかにレベルの高い魔法だろ??まだ流石に使えないだろ!」
母様は飛び跳ねて喜んでおり、それを見ている父様は半信半疑である。
母様は俺が魔術を扱えるようになって喜んでいるらしい。
「これは今すぐにでもいい家庭教師をつけるべきだわ!もちろんルアスも一緒に受けさせるの!!」
母様は興奮して、暴走している。
「あなた!!こうしちゃいられないわ!!王都に行っていい魔術師を見つけましょう!!」
俺たち兄弟に家庭教師がつくことになった。
うちに家庭教師を雇うことになった。
ここはど田舎なので、そんな辺境にくる家庭教師なんているのか?とも思ったりしたが、この屋敷に住み込みで働くことになるらしい。
剣自体は父様が教えられるので、今回は魔術師を雇ったそうな。
どんな人だろうか?と思っていた。
やはり、異世界の定番であるロリ魔女っ子だろうか?
魅惑のナイスバディお姉さんだろうか?どちらにしてもよし!!
って思っていたら。
「てめえらか?俺の弟子になりてーっつーやつは?」
黒髪は少しパーマがかかり、綺麗に整えられており、その顔の良さは何人たりとも寄せ付けない。
黒いローブに、着崩したシャツ。
男の色気ムンムンに漂わせているこの男に、俺は見覚えあった。
昔、家の中にあった本で読んだ。
300年ぶりの大賢者に最も近づいた男。
「宮廷魔術師リグラン・リヴェンロー」
「元、だ。これからみっちり鍛えてやるクソガキども」
は?なんで"賢者"リグランがここに!?
嘘だろ!?
「あなたが、リグラン……」
濃密な魔力に俺は失神しそうになる。
正直、まさかかの有名な元王宮魔術師、現在Aランク冒険者であるリグランが来るとは、どんだけいい家庭教師をつけたんだバカ親。
「僕はアルレルト・リゼラルアです」
俺が自己紹介するとそれに続いてルアス兄ちゃんが、
「ルアス・リゼラルアです」
「なんだこのガキども。お前のとこのガキ気持ち悪すぎだろ!」
と、いきなりの罵倒。
その話はマルスに振られていた。
「はは。手がかからないいい子たちさ」
「それにしても限度があるだろ…まるで早熟だな」
若干引き気味にリグランは応える。
それに笑いながら父様は俺たちにリグランとの関係を説明してくれた。
何と同郷の幼馴染らしい。
なので、その伝手でこの仕事を受けてくれたそうだ。格安で。
「まぁ、いい。そっちの方が手間が省ける。おいガキどもテメェらには少しも期待してはいないが一応聞いてやる。お前らは初級魔法を使えるか??」
「「使えません」」
「ちっ……そっからかよ」
リグランは、庭に置いてあるベンチに座り込み言う。
「まずは魔力コントロールの反復だ。術式を最低同時に10個はコントロールできるようにしろ。話はそこからだ。魔力のコントロールなんぞ魔力を常にいじってたら勝手にできるようになる。まずは基礎を固めろ」
どうやら俺たちの師匠はスパルタ師匠らしい。
初の鑑定から三ヶ月、俺にはまだ剣は早いと父様は剣を教えてくれない。
ので、俺はひたすら魔法の習得に励んでいた。
〇〇魔法!!と言えば使えるのか?とも思っていたのだが、全然そうではなく強い魔法系スキルの操作には基本の緻密な魔力の操作が必要であるのが分かった。
剣も習いたいが、習わせてもらえない、代わりにルアス兄ちゃんがみっちり鍛えられているが。
2回の窓越しに庭で剣の稽古をしているルアスとマルスをよそに、俺は魔術書を開く。
魔術書の内容が難しいと言うよりも読めない文字が多いって言うのが苦労する。
まぁ、がんばって勉強したお陰で俺は基本中の基本である魔力コントロールは大体できるようになってっきた。
「第一の術。フレイム」
手に循環させていた魔力を集めて、炎のイメージ通りに属性を与えて変換する。
開けた窓にむかって放つ。
火球はシャボン玉のようにふわふわと飛んでいき、やがて割れる。
ううう。また失敗した。
俺は切り替えて再び魔法を展開させることに。
俺はふと思った。
蒼炎のイメージした方が、俺には上手くいくんじゃね?と。
固有スキルに蒼炎魔法があるし、もしかしたら俺は蒼炎魔法を使った方が上手くいくかもしれない。
とにかくやってみよう。
すると……
『ドゴォォォォォォォンンン!!!!!!』
凄まじい爆発を帯びた青い炎が手のひらから暴れ出て、コントロールできずに暴発した。
俺は髪の毛がアフロになったくらいで無事だったが、色々な本が粉々になってしまった。
俺は丸焦げになって、壁に大きな穴があって、そこから見える空を唖然としながら眺めていた。
「アルレルトっ!!?」
ドアを突き破って、リア母様が入ってきた。
そして、持っていたフライパンを落とした。
「な、何これ??、それよりも!!アルレルト!無事!?」
俺を抱き抱えてそう言う。
「どうしたんだ!?アルレ…えぇ!?」
続いて外で稽古していたルアス兄ちゃんとマルス父様が入ってきた。
「い、今の爆発、アルがやったのか?」
「す、すみません父様」
俺はバツが悪く、頬をかきながら答える。
「あら?…あらあらら??」
母様は俺の起こした残状を順に目で追っていき、最終的には机の上に置いてある魔術書に止まった。
「キャわわわ!!!!あなた!!やっぱりうちのアルちゃんは天才よ!!!!」
「いや待て待て!!いくらアルレルトと言ってもまだ3歳だぞ!?この威力は明らかにレベルの高い魔法だろ??まだ流石に使えないだろ!」
母様は飛び跳ねて喜んでおり、それを見ている父様は半信半疑である。
母様は俺が魔術を扱えるようになって喜んでいるらしい。
「これは今すぐにでもいい家庭教師をつけるべきだわ!もちろんルアスも一緒に受けさせるの!!」
母様は興奮して、暴走している。
「あなた!!こうしちゃいられないわ!!王都に行っていい魔術師を見つけましょう!!」
俺たち兄弟に家庭教師がつくことになった。
うちに家庭教師を雇うことになった。
ここはど田舎なので、そんな辺境にくる家庭教師なんているのか?とも思ったりしたが、この屋敷に住み込みで働くことになるらしい。
剣自体は父様が教えられるので、今回は魔術師を雇ったそうな。
どんな人だろうか?と思っていた。
やはり、異世界の定番であるロリ魔女っ子だろうか?
魅惑のナイスバディお姉さんだろうか?どちらにしてもよし!!
って思っていたら。
「てめえらか?俺の弟子になりてーっつーやつは?」
黒髪は少しパーマがかかり、綺麗に整えられており、その顔の良さは何人たりとも寄せ付けない。
黒いローブに、着崩したシャツ。
男の色気ムンムンに漂わせているこの男に、俺は見覚えあった。
昔、家の中にあった本で読んだ。
300年ぶりの大賢者に最も近づいた男。
「宮廷魔術師リグラン・リヴェンロー」
「元、だ。これからみっちり鍛えてやるクソガキども」
は?なんで"賢者"リグランがここに!?
嘘だろ!?
「あなたが、リグラン……」
濃密な魔力に俺は失神しそうになる。
正直、まさかかの有名な元王宮魔術師、現在Aランク冒険者であるリグランが来るとは、どんだけいい家庭教師をつけたんだバカ親。
「僕はアルレルト・リゼラルアです」
俺が自己紹介するとそれに続いてルアス兄ちゃんが、
「ルアス・リゼラルアです」
「なんだこのガキども。お前のとこのガキ気持ち悪すぎだろ!」
と、いきなりの罵倒。
その話はマルスに振られていた。
「はは。手がかからないいい子たちさ」
「それにしても限度があるだろ…まるで早熟だな」
若干引き気味にリグランは応える。
それに笑いながら父様は俺たちにリグランとの関係を説明してくれた。
何と同郷の幼馴染らしい。
なので、その伝手でこの仕事を受けてくれたそうだ。格安で。
「まぁ、いい。そっちの方が手間が省ける。おいガキどもテメェらには少しも期待してはいないが一応聞いてやる。お前らは初級魔法を使えるか??」
「「使えません」」
「ちっ……そっからかよ」
リグランは、庭に置いてあるベンチに座り込み言う。
「まずは魔力コントロールの反復だ。術式を最低同時に10個はコントロールできるようにしろ。話はそこからだ。魔力のコントロールなんぞ魔力を常にいじってたら勝手にできるようになる。まずは基礎を固めろ」
どうやら俺たちの師匠はスパルタ師匠らしい。