「どうしよう。お母さん、服が決まらないよ〜」
「何よ、そんなにそわそわして落ち着きがないわね。いつも服で迷うことなんてないでしょ!」
「だって、今日海に告白されるんだもん!そりゃ、そわそわしちゃうよ」
「あらあら、ようやく希美の片思いが成就する日がきたのね」
"告白"という言葉を聞き、母の顔がさっきまでとは全く別の顔になっていく。まるで、自分自身が恋をしているかのように。
私は海に片思いをしてかれこれ七年経過している。最初は大切な幼馴染だったのが、私の名前のことがあってから常に私を守るかのように側に居続けてくれた彼。
そんな彼に恋をするのに時間はかからなかった。小学生の頃は恋とは言っても"好き"という感情だけでそれ以上のものは何も求めてはいなかった。
しかし、中学に上がるにつれ周りが付き合い始め、自然と私の中にも海と付き合いたいという気持ちが芽生え始めた。意識し始めた私は、海を振り向かせるために色々な手を使ったが、どれも効果なし。
中学の頃の海は、何かに取り憑かれたような、恋とは無縁みたいな表情をよくしていた。ただ恋に興味がないのかと思っていたが、時々私のする行動に顔を赤く染め恥じらいを見せる彼。
一体どうして彼がそこまで恋から逃げているのか。それと小学生の頃はさほど気にはならなかったが、海はいつも体育を見学していた。
小さい頃から喘息持ちだからと母からは聞かされていたが、そのことについて海に聞くといつも海は、両手を合わせ指をいじり始めていた。
「何よ、そんなにそわそわして落ち着きがないわね。いつも服で迷うことなんてないでしょ!」
「だって、今日海に告白されるんだもん!そりゃ、そわそわしちゃうよ」
「あらあら、ようやく希美の片思いが成就する日がきたのね」
"告白"という言葉を聞き、母の顔がさっきまでとは全く別の顔になっていく。まるで、自分自身が恋をしているかのように。
私は海に片思いをしてかれこれ七年経過している。最初は大切な幼馴染だったのが、私の名前のことがあってから常に私を守るかのように側に居続けてくれた彼。
そんな彼に恋をするのに時間はかからなかった。小学生の頃は恋とは言っても"好き"という感情だけでそれ以上のものは何も求めてはいなかった。
しかし、中学に上がるにつれ周りが付き合い始め、自然と私の中にも海と付き合いたいという気持ちが芽生え始めた。意識し始めた私は、海を振り向かせるために色々な手を使ったが、どれも効果なし。
中学の頃の海は、何かに取り憑かれたような、恋とは無縁みたいな表情をよくしていた。ただ恋に興味がないのかと思っていたが、時々私のする行動に顔を赤く染め恥じらいを見せる彼。
一体どうして彼がそこまで恋から逃げているのか。それと小学生の頃はさほど気にはならなかったが、海はいつも体育を見学していた。
小さい頃から喘息持ちだからと母からは聞かされていたが、そのことについて海に聞くといつも海は、両手を合わせ指をいじり始めていた。