あと五分ほどで学校が見えるところまで気付けば来ていたらしい。話しているうちに割と進んでいたらしくあっという間だったと少し寂しさを感じる。
「もうすぐで学校に着く・・・」
みきちゃんに話しかけようとしたところで後ろからくる車の気配に身を構える。今歩いている道はあまり広くはなく歩道もないので結構歩行者と車との距離がギリギリ。
それなのにもかかわらず、後ろからくる車はスピードを落とさずに僕らの元へと向かってくる。鉄の塊が徐々に徐々に視界を埋め尽くしていく。
轢かれることはないと思うが、このままでは...彼女の腕を掴み僕の方へと引き寄せる。
「きゃ!ど、どうしたのか、海」
次の瞬間水たまりの上を車がスピードを落とさず通過していく。"バシャン!"水飛沫が弧を描きながら僕らの方へと降りかかる。
水が大きく僕の身長を飛び越していき、僕の視界に大きく広がる...綺麗なんて思ったのも束の間、頭から水をかぶってしまい全身びしょ濡れ。
幸運なことに僕が盾になっていたこともあり、彼女には一切かかっていなかったので、よかったと一安心する。
「た、大変! ごめんね、海!今タオル出すから少し待ってね」
まだ季節は春先なのでさすがに濡れると肌寒い。
みきちゃんからタオルを貸してもらい頭を丁寧に拭くが、制服の方はどうにもならないので近くの公園で制服を乾かしてから学校に行くことにした。
今日は体育もなかったので体育着もなく、当然替えの制服も用意しているわけがないので乾かすしか方法がなかった。
「もうすぐで学校に着く・・・」
みきちゃんに話しかけようとしたところで後ろからくる車の気配に身を構える。今歩いている道はあまり広くはなく歩道もないので結構歩行者と車との距離がギリギリ。
それなのにもかかわらず、後ろからくる車はスピードを落とさずに僕らの元へと向かってくる。鉄の塊が徐々に徐々に視界を埋め尽くしていく。
轢かれることはないと思うが、このままでは...彼女の腕を掴み僕の方へと引き寄せる。
「きゃ!ど、どうしたのか、海」
次の瞬間水たまりの上を車がスピードを落とさず通過していく。"バシャン!"水飛沫が弧を描きながら僕らの方へと降りかかる。
水が大きく僕の身長を飛び越していき、僕の視界に大きく広がる...綺麗なんて思ったのも束の間、頭から水をかぶってしまい全身びしょ濡れ。
幸運なことに僕が盾になっていたこともあり、彼女には一切かかっていなかったので、よかったと一安心する。
「た、大変! ごめんね、海!今タオル出すから少し待ってね」
まだ季節は春先なのでさすがに濡れると肌寒い。
みきちゃんからタオルを貸してもらい頭を丁寧に拭くが、制服の方はどうにもならないので近くの公園で制服を乾かしてから学校に行くことにした。
今日は体育もなかったので体育着もなく、当然替えの制服も用意しているわけがないので乾かすしか方法がなかった。