「あれ?」
先ほどまで鏡についていたテカテカの汚れ?が綺麗になくなっている。もしかしたらあの汚れは鏡ではなく僕の頬についていたのかもしれない。
なぜ、僕の頬の一部分だけあんなにテカテカとしていたのだろうか。まるで僕の頬に何かが当たった感じの跡だったような。
「かーい! もう準備オッケー?あ、顔洗ったんだね」
リップクリームを塗りながら僕の顔を凝視してくる彼女。リップクリームを塗ったことで彼女の唇はテカテカと艶が増している。
「み、みきちゃん?僕の顔に何かついてる?」
「え、あ、いやなんでもないよ! 学校行こっか!」
何を見ていたのかさっぱりわからなかったが、とりあえず学校に向かう準備ができたので玄関へ向かう。みきちゃんの背中を追うように歩くと彼女の髪の毛から甘い匂いが漂ってくる。
花の香りもいいがシャンプーか香水かはわからないが、この甘い匂いも嫌いではない。むしろ好きかもしれない...彼女に気付かれたら色々と面倒なので、意識するのはここまでにしておく。
「あら、準備できたのね。それよりも時間は大丈夫?」
母がお店に並んでいる花たちに水やりをしながら聞いてくる。花たちは水をかけてもらえて喜んでいるかのように綺麗にこちらを向いて咲いているようにも見える。
"私を見て!綺麗でしょ!"と今にも話しかけてきそうに。
「いや、もう間に合わないから少し遅刻していくよ」
「わかったわ。私から学校には連絡入れておくからゆっくり行きなさい」
「ありがとう母さん。それじゃ、行ってくるよ」
「おばさん、ありがとう! 行ってきまーす!」
店の花たちが僕らの背中を押すかのようにフワッと優しい香りに全身が包まれる。前よりもちょっとだけ花に興味が湧いてしまった。
先ほどまで鏡についていたテカテカの汚れ?が綺麗になくなっている。もしかしたらあの汚れは鏡ではなく僕の頬についていたのかもしれない。
なぜ、僕の頬の一部分だけあんなにテカテカとしていたのだろうか。まるで僕の頬に何かが当たった感じの跡だったような。
「かーい! もう準備オッケー?あ、顔洗ったんだね」
リップクリームを塗りながら僕の顔を凝視してくる彼女。リップクリームを塗ったことで彼女の唇はテカテカと艶が増している。
「み、みきちゃん?僕の顔に何かついてる?」
「え、あ、いやなんでもないよ! 学校行こっか!」
何を見ていたのかさっぱりわからなかったが、とりあえず学校に向かう準備ができたので玄関へ向かう。みきちゃんの背中を追うように歩くと彼女の髪の毛から甘い匂いが漂ってくる。
花の香りもいいがシャンプーか香水かはわからないが、この甘い匂いも嫌いではない。むしろ好きかもしれない...彼女に気付かれたら色々と面倒なので、意識するのはここまでにしておく。
「あら、準備できたのね。それよりも時間は大丈夫?」
母がお店に並んでいる花たちに水やりをしながら聞いてくる。花たちは水をかけてもらえて喜んでいるかのように綺麗にこちらを向いて咲いているようにも見える。
"私を見て!綺麗でしょ!"と今にも話しかけてきそうに。
「いや、もう間に合わないから少し遅刻していくよ」
「わかったわ。私から学校には連絡入れておくからゆっくり行きなさい」
「ありがとう母さん。それじゃ、行ってくるよ」
「おばさん、ありがとう! 行ってきまーす!」
店の花たちが僕らの背中を押すかのようにフワッと優しい香りに全身が包まれる。前よりもちょっとだけ花に興味が湧いてしまった。