公園内はまるで桜の絨毯といえるほどピンクに染まった道が真っ直ぐに続いている。レッドカーペットならぬピンクカーペットとも言えるに違いない。
「すげーな、この桜の道!踏んで歩くのが惜しいくらいだわ」
「そうだね、こうして想太と二人で歩くのっていつ以来かなー」
「そう言われると二人で歩くことなんて滅多にないからな。いつも四人だったし」
「たまにはいいね、男同士の友情ってのも」
「そうだな。男の親友は海しかいないからな」
「僕も男の親友は想太しか考えられないよ」
「なんだよ、海にしては珍しく素直だな!嬉しいこと言うじゃん」
想太には、みきちゃんにはない安心感ってものがあるような気がする。それはただ性別が同じだからというわけではなく、きっと想太の人柄からくるものに違いない。想太を含め、みきちゃんと一花も僕とは違ってみんな明るく友達も多い。
昔から僕はいじめられるとまではいかないけれど、揶揄われることが多かった。"暗い"や"話していて面白くない"と言われることは毎日のことだった。
このような性格になってしまった原因はやはり心臓が他の人と比べて弱い分、インドアな遊びしかできないからということも一つの理由だろう。
小学生の時は特に外遊びが盛んなので、僕だけ仲間外れにされることはもはや仕方がなかった。お昼休みにボールを片手に廊下へと走り出していく同級生たちが羨ましくて仕方がなかった。
そんな僕のことをいつも守ってくれ、一緒に遊んでくれた大好きな三人。
僕が外で遊べない理由も聞かずにずっと休み時間は側にいてくれて絵を描いたり、テレビやアニメの話をたくさんしていた。
心を閉ざさず、今もちゃんと高校に行けているのも親友の三人がいてくれたおかげなのだと最近実感した。本当に感謝はしているが、果たして僕はみんなに何かお返しができているのだろうか?こんなに信頼している三人に心臓のことをこのまま黙っていてもいいのだろうか。
でも、話す勇気が湧いてこない。話して今のこの関係が崩れるのを心のどこかで怖がっている自分がいる。三人なら受け止めてくれるはずだけれど、やはり気を遣われてしまうのは嫌だし、みんなとは対等でいたい。
「すげーな、この桜の道!踏んで歩くのが惜しいくらいだわ」
「そうだね、こうして想太と二人で歩くのっていつ以来かなー」
「そう言われると二人で歩くことなんて滅多にないからな。いつも四人だったし」
「たまにはいいね、男同士の友情ってのも」
「そうだな。男の親友は海しかいないからな」
「僕も男の親友は想太しか考えられないよ」
「なんだよ、海にしては珍しく素直だな!嬉しいこと言うじゃん」
想太には、みきちゃんにはない安心感ってものがあるような気がする。それはただ性別が同じだからというわけではなく、きっと想太の人柄からくるものに違いない。想太を含め、みきちゃんと一花も僕とは違ってみんな明るく友達も多い。
昔から僕はいじめられるとまではいかないけれど、揶揄われることが多かった。"暗い"や"話していて面白くない"と言われることは毎日のことだった。
このような性格になってしまった原因はやはり心臓が他の人と比べて弱い分、インドアな遊びしかできないからということも一つの理由だろう。
小学生の時は特に外遊びが盛んなので、僕だけ仲間外れにされることはもはや仕方がなかった。お昼休みにボールを片手に廊下へと走り出していく同級生たちが羨ましくて仕方がなかった。
そんな僕のことをいつも守ってくれ、一緒に遊んでくれた大好きな三人。
僕が外で遊べない理由も聞かずにずっと休み時間は側にいてくれて絵を描いたり、テレビやアニメの話をたくさんしていた。
心を閉ざさず、今もちゃんと高校に行けているのも親友の三人がいてくれたおかげなのだと最近実感した。本当に感謝はしているが、果たして僕はみんなに何かお返しができているのだろうか?こんなに信頼している三人に心臓のことをこのまま黙っていてもいいのだろうか。
でも、話す勇気が湧いてこない。話して今のこの関係が崩れるのを心のどこかで怖がっている自分がいる。三人なら受け止めてくれるはずだけれど、やはり気を遣われてしまうのは嫌だし、みんなとは対等でいたい。