高校卒業後は日本で有名な大学に合格し、そこの教育学部で四年間しっかり勉学に励んだ。もちろん勉強しかしていなかったので、大学も首席で合格したが何も感じなかった。



 なんなら、高校に合格した時の方が百倍嬉しかったと思う。



 大学でも容姿と成績のこともあり、目を惹かれる存在になったけれどひたすら無視をし続けた。それでも私の周りから人がいなくなることはなかった。



 今ではあんな態度を取っていた私にいつも優しくしてくれた大学の友人には感謝しかない。最初はひどいものだったが少しずつ打ち解けられるようになった。



 社会人になってからは、大学の友達とは月一で飲みに行くぐらいになってしまったが、今でも関係は良好と言ってもいいだろう。



 一度だけその友達と言い争いになってしまったことがあった。



 大学三年生の時も私は常に成績をトップに維持し続けた。周りのみんなが就活に力を入れ始める頃、自然とみんながどんな職業に就きたいか話し合っていた。



 私たちの大学は日本でも有名な大学だったので、もちろん就職先は誰でも知っている大手企業や外資系企業などが当たり前だった。当然周りの友達たちも私は、その中でもトップクラスの企業を受けるものだと思っていたらしい。



 しかし、私が口にした言葉を聞き、みんなの口が開いたまま塞がらなかったのを覚えている。



 それもそのはず、私がなりたいと言ったのは小学校の先生だったから...彼の夢の。