「貴女…いいえ、桜草。貴女の正体は……藍睡蓮でしょう」
私がそう指摘すれば、桜草は毬を、ぽーんぽーんと付き始める。
顔は、無表情だった。
「…流石だね、お姉様。そうだよ、私は幼少期の藍睡蓮だよ」
毬を付くのをやめ、桜草…もとい、藍睡蓮は私を見据えた。
「話しましょう、私の事を」