湯浴みから上がり、髪の手入れをしながら、桜草の正体について考える。
先ず、睡蓮の可能性は無い。確かに、私と仲が良いのだけれど…弥生、玲香に仕方無く付き合っていると云う感が物凄く感じる。故に、睡蓮は無いでしょう。
では、弥生なのかしら?
私をお姉様と呼び、とても私を慕っている。
うーん、と首を傾げる。
でも、弥生の性格上、文でだなんてまどろっこしい事、する筈が無い。
あの子なら、直接言う筈だもの。
じゃあ、玲香?弥生と同じ位、私を慕っているし…あの子は恥ずかしがり屋だもの、充分可能性は有りますわね。
ああ、駄目だわ、眠気が襲ってくる…眠気には逆らえないわね、今日は一先ず寝ましょう。
ぽすん、と西洋式の寝台(ベッド)に沈み込む。