「私」の其の後は、精神状態を考慮し、精神病棟に入院となった。

ふふふ…私は彼奴()を倒したんだ…幼い頃の私よ、お前の仇は未来の私が取ったぞ……

狂った様に其れだけを只管囁き続ける「私」。「警部殿」は、定期的に「私」が入院した精神病棟に「私」の状態を聞く為、文での交流をしていた。

 余談であるが、「私」が逮捕された後日、或る一人の「医者」が入水自殺をした、と新聞に小さく載った。
其の「医者」が「私」の協力者なのか、又、何故入水自殺をしたのか…真実は、藪の中である。