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昔から、絵が好きな子どもだった。
真っ白な画用紙に、手当たり次第に沢山の色をのせて。重ねて。
少しずつ、少しずつ、彩っていく。
まずは単色。でもそれだけじゃない。
混ぜれば次々、新しい色が生まれて。
色は無限に広がっていく。描いた世界はどこまでも深く、そして広いのだ。
目指す先には沢山の色があって。どんな色だって好きだけれど。
昔は優劣なんてなかったそれに、今は少しだけ、特別が生まれた。
ーーそれは、鮮やかな君の色ーー
完
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